造影検査に不安がある方へ
- 2026年6月1日
- 検査
これから先、「検査や心臓ドックで造影CTを受けようとしているけど、不安を感じる・・・」という方は少なくありません。
このコラムでは、造影検査・造影剤について、初めての方にもわかりやすくご説明します。
■造影CTとは?
造影CTとは、「ヨード造影剤」という薬剤を静脈から注射して行うCT検査です。
血管や臓器を鮮明に描出でき、腫瘍や炎症、出血の評価にも有用です。
なかでも冠動脈CT検査は、心臓を取り巻く冠動脈の状態を非侵襲的に観察できる検査であり、動脈硬化による狭窄や閉塞の有無を確認できます。
胸を切開したりカテーテルを挿入したりすることなく冠動脈を評価できるため、患者の身体的負担が比較的少ない点もメリットです。
また、冠動脈の石灰化やプラークの状態を把握することで、心筋梗塞や狭心症のリスク評価にも役立ちます。
注射の際に、体が熱く感じることがありますが、多くは一時的な反応です。
■安全に検査を受けていただくために
造影剤は安全性の高い薬ですが、体質や持病によって注意が必要な場合があります。
①喘息がある方
気管支喘息のある方は、造影剤によるアレルギー反応のリスクが高くなることがあります。
当院では、症状や状態によっては、事前に予防薬を使用し、安全に配慮して対応しています。
②糖尿病のお薬を飲んでいる方
糖尿病薬の中でも、ビグアナイド系薬剤を服用している方は注意が必要です。
代表的なお薬には、
メトグルコ
メトホルミン
エクメット
などがあります。当院では、必要に応じて検査前後に休薬していただき、安全に配慮して検査を行っております。
③腎機能が低下している方
造影剤は腎臓から排泄されるため、腎機能が低下している方では注意が必要です。
事前に採血で腎機能(eGFRやクレアチニン値)を確認します。
当院では、腎機能の状態によって、補液(水分投与)を行い、腎臓への負担をなるべく軽減するように努めています。
④甲状腺の病気がある方
ヨード造影剤にはヨウ素が含まれているため、甲状腺機能に影響を与えることがあります。特に、
バセドウ病
甲状腺機能亢進症
甲状腺治療中
の方は注意が必要です。
事前に申告していただくことで、安全に検査できるかを判断できます。
■副作用はどんなもの? 起こる頻度は?
多くの方は問題なく検査を受けられますが、まれに副作用が起こることがあります。
比較的多い軽い症状として、じんましん、かゆみ、吐き気などがあります。
起こる頻度としては100人に2~3人程度と言われています。
重いアレルギー反応は非常にまれ(10000人に2~3人程度)ですが、
万が一、副作用が発生しても急変対応できる体制をとっておりますので、
安心して検査に臨んでいただければと思います。
■最後に
当院では副作用の発生頻度を下げるために最善の努力をしております。
不安なことがあれば、検査前に医師やスタッフへお気軽にご相談ください。
安心して検査を受けていただけるよう、丁寧にサポートいたします。

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