高血圧の診療|大阪府吹田市の内科・循環器内科 いでハートクリニック

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高血圧

高血圧の診療|大阪府吹田市の内科・循環器内科 いでハートクリニック

高血圧とは?

 血圧が高い病態を高血圧といいます。喫煙に次いで死亡のリスクとなる最も重要な因子であり、適切に治療することによって健康な長生きにつながるとされています。しかし、適正に治療されている日本人の患者様は3割以下と報告されており、より細やかに患者様の高血圧治療に向き合うことが重要であると考えています。

 

 診察室で測定した血圧と自宅での血圧を区別して言われることが多いのでここでは診察室での血圧をベースにお話をさせていただきます。
 正常の血圧は上の血圧(収縮期血圧)120mmHg未満、または下の血圧(拡張期血圧)80mmHg未満とされており、上の血圧(収縮期血圧)140mmHg以上、または下の血圧(拡張期血圧)90mmHg以上を高血圧と定義されています。

 

 

家庭での血圧測定のすすめ

高血圧は自覚症状がないまま進行することが多いため、日々の血圧管理がとても重要です。当院では、ご自宅での血圧測定(家庭血圧)を積極的におすすめしています。

なぜ家庭で血圧を測るの?

・診察室では緊張して血圧が高く出る「白衣高血圧」や、
・診察室では正常でも家庭では高くなる「仮面高血圧」などがあるため、
普段の生活の中での血圧を知ることが、正確な診断と治療につながります。

(例)病院での血圧が150/90mmHgだが、自宅で血圧を測定すると120/75mmHgの場合、病院血圧をもとにお薬を追加してしまうと自宅で低血圧になる懸念があります。

測定のタイミング

朝(起床後1時間以内)

排尿後・朝食前・服薬前・座って1~2分安静後に測定しましょう

夜(就寝前)

入浴や飲酒の前に座って1~2分安静後に測定しましょう

測定時のポイント

・測定は腕に巻く上腕式の自動血圧計が理想です

・1回ずつでなく、1分程度あけて2回測定し、平均値を記録するのがおすすめです
・血圧手帳やアプリで記録を継続することが大切です
・測定中はしゃべらず、静かに座って行います

 家庭血圧の目安

分類

収縮期(上)

拡張期(下)

正常

< 125 mmHg

< 75 mmHg

高値血圧

125–134 mmHg

75–84 mmHg

高血圧

≧ 135 mmHg

≧ 85 mmHg

※ 診察室での基準(140/90 mmHg)よりも厳しめに設定されています。

高血圧の原因と検査

高血圧の原因とは?

高血圧は、明確な原因が分からない「本態性高血圧」が全体の約90%を占めます。一方で、腎臓やホルモンの異常などが原因となる「二次性高血圧」もあり、比較的若いご年齢での高血圧発症や急激な血圧上昇が見られる場合には注意が必要です。

主な本態性高血圧の原因には以下のようなものがあります:

・遺伝的な体質(家族に高血圧の方がいる)

・塩分の過剰摂取

・肥満・メタボリック症候群

・ストレスや自律神経の乱れ

・運動不足

・過度の飲酒や喫煙

吹田市のいでハートクリニックでは、生活習慣や体質を丁寧に分析し、検査で原因を検索し、個別の原因に基づく診療や生活指導を行っています。

 

高血圧の検査について

● 血圧測定

家庭血圧や診察室血圧、24時間血圧(ABPM)を組み合わせて評価します。

● 血液・尿検査

腎機能、電解質、脂質、血糖値などを調べ、動脈硬化や二次性高血圧の有無を確認します。

● 心電図・心エコー

高血圧による心臓の負担や合併症(左室肥大・心房細動など)を調べます。

● 胸部レントゲン

心臓の大きさや肺うっ血の有無を確認します。

● その他

必要に応じて、睡眠時無呼吸症候群の検査腎動脈エコー、ホルモン検査(アルドステロン・レニンなど)を行い、二次性高血圧の原因を特定します。

睡眠時無呼吸症候群の簡易検査のイラスト

高血圧の症状

高血圧の症状について

高血圧は、「沈黙の病気(サイレントキラー)」と呼ばれることもあるように、多くの場合には自覚症状がありません。

そのため、健康診断で偶然に見つかるケースも多く、気づかずに放置してしまうと、脳卒中心不全腎不全などの重大な合併症につながるおそれがあります。

しかし、中には以下のような症状が現れることもあります:

高血圧で見られる代表的な症状

・朝起きたときの頭痛・重だるさ

・めまい・ふらつき

・動悸・息切れ

・肩こり

・耳鳴り

・顔のほてり

・目のチカチカ

これらの症状は一見「体調不良」として見過ごされがちですが、実は高血圧が関係していることもあります。

 

無症状でも油断は禁物

症状が出ていないからといって安心はできません。高血圧は、知らないうちに血管や臓器にダメージを与え続ける病気です。

高血圧の状態を放置していると血管の老化(動脈硬化)が進行したり、脳梗塞や心筋梗塞といったご病気につながるリスクが高まります。

また、そういった病気を起こすと、麻痺(まひ)などが出現して後遺症を残したり命に関わる場合もあります。また、血管は全身に分布しており、血管の動脈硬化は全身に及びます。そして、大きなご病気になったときには既に動脈硬化が進行していることも多く、その時点から治療を始めても動脈硬化が元通りに戻ることは稀です。

早期発見し・早期治療をお勧めします。

特に以下の方は一度血圧をチェックすることをお勧めします。

・家族に高血圧や脳卒中の人がいる

・健診で血圧が高いと言われたことがある

・最近、疲れやすい・朝の体調がすぐれない

当院では、症状の有無にかかわらず丁寧なカウンセリングと検査を行い、患者様ごとに適切な治療を提案しています。

高血圧により引き起こされるご病気

高血圧が引き起こす主な病気

高血圧を放置すると、さまざまな臓器に負担がかかり、以下のような重篤な病気を引き起こすことがあります。病名のところをクリックすると解説ページに移動します。

高血圧の生活指導

 治療に関してはまず第一に生活習慣の指導をおこないます。指導に関しては6つのポイントがあります。

(1) 食事指導
 日本人の塩分摂取量はかつては1日に20g程度あり、脳卒中が今の10倍ほどありました。そういったことを背景に国の指導により食塩を減らすようになりましたが現在でも1日に10g以上の摂取量となっています。高血圧の治療においては1日6gを目標にする必要があります。またミネラルバランスを整えた食事(カリウム、カルシウム、マグネシウム)も重要です。

楽しそうに食事をする家族のイラスト

(2) 体重制限
 体重と身長より計算するBMI(Body Mass Index)という指標もよく使われます。

BMI=体重(Kg)÷身長(m)×2乗

で計算され、BMIは22が理想的とされています。
 BMIが25以上を肥満と定義し、生活習慣病になる確率が2倍を超えます。肥満の患者様の場合、だいたい4kgの減量で血圧の薬を一つ減らせるとも言われています。体重制限のためにはカロリーの制限や有酸素運動の組み合わせが重要と考えられています。

お菓子を我慢する人のイラスト(男性)

(3) アルコール
 お酒に関しては多量になると血圧を上げる作用があり、血管病を増やしてしまうといわれています。また、飲酒が多いと食事療法がおろそかになりやすく、体重が増加して血圧を上げてしまうことも少なくありません。
 適切なアルコール量は日本酒で1合、ビールでは500cc以下と言われております。

禁酒中の男性のイラスト

(4) 運動療法
 運動時には一時的に血圧が上がりますが、長期的に見ますと一般的に運動する人よりしない人の方が血圧は高いとされています。また、運動療法には平常時の血圧を下げる効果があることはよくわかっています。
 運動の種類としては筋肉トレーニングよりも動きのある歩行、ランニング、水泳が良いとされています。また、運動は軽めの方がよく、強い運動は急に血圧を上げてしまって事故が起こりやすいと言われています。こうした運動を継続することが血圧の治療を行う上で重要です。

(5) 禁煙
 喫煙については血圧との直接的な関連はありません。しかし、喫煙は動脈硬化の最も強力な危険因子であり、喫煙を続けていると血圧の治療をがんばっても動脈硬化の進行を十分に食い止めることができない可能性があります。
また喫煙は様々な癌(がん)の原因にもなり、元気に長生きをしていただくうえで禁煙は重要であると考えられます。

いろいろな禁煙のイラスト(男性・はねのける)

(6) 環境
 高血圧の患者様において冬の温度の変化は危険と言われています。トイレや浴室の寒さは注意が必要です。室内の環境について伺いながら、必要であればその指導も行っています。

ヒートショックのイラスト「お風呂場でふるえる老人」

当院の高血圧診療の特徴

いでハートクリニック(大阪府吹田市)は、循環器専門医が在籍し、高血圧の早期発見から合併症予防までを丁寧にサポートいたします。患者様一人ひとりの生活背景や体質に合わせたオーダーメイドの治療を心がけています。

 

高血圧の原因精査と的確な診断

 正確な治療立案のためには正確な原因の評価が大事だと考えています。特に若年の患者様では原因の精査が重要です。当院では、血液検査、ホルモン検査、腎臓の超音波検査、睡眠時の酸素飽和度測定などを通じて、二次性高血圧の可能性を丁寧に評価し、適切な治療方針を立てています

 

家庭血圧の測定指導

診察室での血圧測定だけでなく、家庭での血圧測定も重要です。「白衣高血圧」や「仮面高血圧」など、診察時と家庭での血圧に差がある場合もあります。当院では、家庭での正確な血圧測定方法を指導し、患者様の実際の血圧管理に役立てています。

 

患者様 個々に合わせた治療提案

当院は原則として生活習慣の指導を行い、それでも改善が得られない場合にお薬の提案を行っております。しかし、社会背景的に生活習慣の改善が難しい場合や、高血圧によるリスクが高い場合にはお薬での治療を提案させて頂いております。お薬での治療を行う場合には、副作用等の注意点をご説明の上、安心して治療を開始できるように努めています。

 

高血圧の合併症に対する丁寧な評価

高血圧を治療する目的は動脈硬化の進行を抑制し、動脈硬化に伴う脳や心臓、腎臓の合併症のリスクを減らすことです。当然治療が奏功しているかの評価において合併症の評価が重要です。当院では定期的に合併症の検査を行い、治療の状況の評価をおこない、それに合わせて治療の提案を行っております。

 

土日診療・オンライン診療にも対応

平日に通院が難しい方のために、当院では土日も診療を行っております。また、オンライン診療にも対応しており、患者様の利便性を考慮した柔軟な診療体制を整えています

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