尿路結石症|いでハートクリニック【大阪府吹田市の循環器内科、内科】

住所〒565-0873大阪府吹田市藤白台5丁目7番65号RYOー千里藤白台ビル202号
TEL,06-6835-8885
ヘッダー画像

尿路結石症

尿路結石症|いでハートクリニック【大阪府吹田市の循環器内科、内科】

尿路結石症とは

 腎臓でつくられた尿は尿管から膀胱を経て尿道を通って排泄されます。この尿の通り道を尿路といいます。尿の中に含まれている物質が集まって結晶を作り、それがたんぱく質などと結合して固まったものを結石といいます。腎臓でできた結石が尿路に引っかかって痛みなどの症状を引き起こす病気を総じて『尿路結石』といいます。

 結石が詰まって尿が排泄できなくなると腎臓の機能低下につながるため早期の治療が大切です。尿管には細くなっている場所が3ヶ所あるためその部分に小さな結石でも詰まりやすくなっています。中年以降の男性に多い病気で男女比は2:1ですが、近年で女性にも増えており若年層の男性も発症することが多くなっています。

 

 症状

 腎臓結石の場合、痛みはありあません。しかしこれが尿流にそって尿管に落下すると疝痛発作(せんつうほっさ)といって突然生じる激しい痛みが起こります。尿路結石のなかでも尿管結石は激痛といわれ、安静にしていても痛みが収まらないのが特徴です。夜間や早朝に起きることが多く通常3~4時間持続します。腰背部から側腹部にかける激痛や下腹部への放散痛(※原因部位以外の離れた場所で感じる痛み)が生じ、結石が異動することで痛みの強弱が起こる場合があります。一部、腎盂腎炎を併発して38度以上の発熱を伴うこともあります。

 尿管結石が下に落下し膀胱にくると、腰部や脇腹の痛みに加えて頻尿、残尿感、排尿時痛といった症状がみられます。膀胱結石が尿道に落ちて詰まってしまい尿道結石になると、結石が詰まってしまい尿が出にくくなります。結石が尿道と擦れるために出血を起こすため、血尿の症状を認めます。

 

 原因

 結石は尿に含まれるカルシウム、マグネシウム、尿酸などの成分が飽和状態になったり、結石の形成を阻害する物質が尿の中で不足すると結晶化して形成されます。特にカルシウムによるものが多いといわれています。

 結石は副甲状腺機能亢進症尿細管性アシドーシスなどの特定の病気がある人や、家族に結石の病歴がある人なども結石が出来やすいとされています。

また、高血圧、糖尿病、脂質異常症といった生活習慣病と併発するといわれており普段の生活習慣がリスク要因となります。また水分不足でも腎臓で作られる尿が濃くなってしまうため尿路結石ができやすいとされています。

 

 検査

 まず疝痛発作を認める場合には通常尿路結石を疑います。血尿がある場合には他のご病気でも認めることがあるため他のご病気の可能性も考慮しながら検査を進めていきます。

 尿路結石があると尿の中に赤血球や白血球がみられるため尿検査、腎臓の機能低下がないか血液検査も行います。更に、超音波検査やCT検査、レントゲン検査といった画像検査も行うことで小さな結石の有無だけでなく、尿路の閉塞の正確な位置や症状を引き起こしうるご病気がないかを検査します。

 

 治療

 通常、尿路閉塞や感染していない場合の小さな結石(5mm以下)は経過観察で自然に尿と一緒に排泄されます。そのため、水分をたくさんとって、運動をして尿管を動かし排石を促します。5mm以上の大きめの結石にはや腎臓近くにある排石しにくい場合にはタムスロシンなどのお薬で排石を促します。

 閉塞した場合や1㎝以上の結石がある場合には結石を除去する必要があります。それには体外衝撃波砕石術(ESWL)、経尿道的尿管結石粉砕術(TUL)といった治療があり、当院では行えないため患者様の結石の位置や大きさを考慮し連携している病院へ紹介させていただきます。

 

 予防

 はじめてカルシウム結石が出た人は、その後1年以内に結石が再発する可能性が15%あり、この確率は5年で40%10年で80%と高くなっていきます。尿管結石を放置すると尿が作られなくなったり、腎臓の機能が低下するため最悪の場合には人工透析が必要になってしまいます。健康的で元気な生活を送るために予防をしっかりとすることが大切です。

  • ① 水分摂取
    すべての種類の結石で有効とされているのは水分をたくさん摂取することです。1日1500ml以上を目標にしましょう。
  • ② 生活習慣病予防
    生活習慣病は尿管結石に大きく関係しているといわれています。適度な運動やバランスのとれた食事、十分な休息など生活習慣を見直すことが重要です。

 

PageTop