感染性心内膜炎|いでハートクリニック【大阪府吹田市の循環器内科、内科】

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感染性心内膜炎

感染性心内膜炎|いでハートクリニック【大阪府吹田市の循環器内科、内科】

感染性心内膜炎とは

 心臓に感染が生じる病気で、血液に細菌が侵入し、心臓に付着することで起こり、発症した場合にはほとんどの患者様に発熱が見られます。心臓内に細菌のかたまりを作り、その破片が全身に流れて脳梗塞や心臓以外の部位に感染症が波及する事があります。

 心臓の弁の破壊などによる弁膜症をきたして急速に心不全が悪化して、息苦しさや胸苦しさが出現する場合や長期間発熱や微熱が持続する場合もあります。脳梗塞により麻痺や痙攣の症状が起こる場合もあります。

 滅多にある病気ではありませんが、心臓弁膜症の方や心臓弁膜症の手術で人工の弁が入っている方、以前、心内膜炎になった方、チアノーゼ性先天性疾患の方、ペースメーカーの入っている方、生まれつき何らかの病気を抱えている方にも注意が必要です。
 他にも、歯科治療やカテーテル処置などが、細菌感染の原因となったり、健康な方でも、過労による免疫の低下が感染症のリスクを高める可能性があります。

 感染性心内膜炎になると、細菌の塊が血管に詰まり、やがて、重篤な病気(脳梗塞、心筋梗塞、感染性動脈瘤、腸管虚血、腸腰筋膿瘍)を引き起こす可能性があります。

 突然の高熱、心拍数の上昇、疲労、急速で広範囲にわたる心臓弁の損傷などの症状が見られ、患者様の80%~85%で心雑音が聴取されます。
 心臓弁上に形成された細菌の塊は、崩れて塞栓となり、血流に乗って他の臓器を閉塞したり、感染巣の形成を起こします。

 心臓の弁に穴が開き、重大な逆流が生じる場合があり、一部の人は、心不全によるショック状態になり、腎臓やそのほかの臓器の機能不全が起こります。

感染性心内膜炎の症状

  • 疲れ
  • 軽い発熱
  • 体重の減少
  • 汗をかく

感染性心内膜炎の症状1

こういった症状がゆっくりと発生します。
急性感染性心内膜炎は、突然始まって、すぐにとても悪い状態になります。心臓の弁の一つが、数日のうちに、ひどく傷つくことがあります。

  • 高熱
  • 極端な疲れ
  • 息が苦しい

感染性心内膜炎の症状2

感染性心内膜炎の症状3

どの種類の心内膜炎でも、ほかにこういった症状が現れることがあります。

  • 寒気
  • 関節の痛み
  • 皮膚が青白くなる
  • 皮膚の下に、痛みのあるしこりができる

感染性心内膜炎の症状4

ときには、感染の塊が心臓から流出して、血液の流れによって、体のほかの部分に広がることがあり、肺、脳、腎臓や、そのほかの臓器に感染が起こることがあります。
症状が悪化すると、敗血症により血圧低下や頻脈、意識レベルの低下などの症状が出てきます。合併症で特に多く見られるのが心不全です。

原因となる病原体

黄色ブドウ球菌、腸球菌、溶血性連鎖球菌が大部分を占め、そのほかウイルスや真菌などが原因になることもあります。
このような病原体は、血液に乗って心臓に到達するが、病原体が血液に侵入する原因で最も多いとされるのが虫歯です。

口の中には、常に多くの菌が存在しているため、抜歯などの出血を伴う歯科治療の際や虫歯や歯周病を放置することで、菌が血液の中に侵入するリスクが生じます。
歯だけの問題に留まらず、虫歯からやがて、健康に危険を及ぼし病気になる場合があります。
虫歯だろう…とそのまま放置せず、早めの治療を行うことが大切です。

虫歯

また、合併症として、動脈瘤を引き起こすことがあり、感染性心内膜炎と診断された場合には、その後も定期的な検査を行いましょう!

動脈瘤

動脈の一部の壁が薄くなり、薄くなったところが、こぶのように膨らんだ状態です。圧が掛かると、破裂し大出血を起こし、命に関わることがあります。

動脈瘤

この病気は、感染症のため、発熱以外にこれといった症状はなく、息切れや、呼吸困難や視力障害などが起こる場合もあります。予防は、難しい病気ではありますが、何か身体にいつもと違うなど異変などを感じたら早めに病院で受診しましょう。

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