貧血
貧血
血液の中にある赤血球のヘモグロビンという物質には全身に酸素などを届ける役割があります。貧血はこのヘモグロビンが少なくなった状態です。そのため、ヘモグロビンの量が低下すると体の細部に十分な酸素が行き渡らず、さまざまな不調があらわれるようになります。
原因
以下のように様々な原因で貧血になる場合があります。
症状
貧血がすすむと、様々な症状を起こす場合があります。
・めまい
・たちくらみ
・どきどきする(動悸)
・息切れ
・顔が青白い(顔面蒼白)
・疲れやすい(倦怠感)
・頭痛
・眠気
・集中力の低下
・口内炎
などが代表的です。
検査
貧血の有無を確かめるために血液検査を行ってヘモグロビンの数値を確認します。
また原因の検査として、血液検査で鉄の数値や葉酸・ビタミンの数値を確認する場合があります。また、消化管の出血の有無を確認するために便潜血検査を行います。その他の臓器の出血の有無やがんの有無を確認する目的でCT検査を行う場合もあります。便潜血検査の結果などから消化管の出血を疑う場合には内視鏡検査を検討する必要があります。当院では内視鏡検査は対応できませんのでその場合には対応可能な病院にご紹介させていただきます。
治療
治療は原因の特定を行い、その原因に合わせて治療を行います。
栄養不足の場合にはその栄養分の補充を行います。またホルモンの不足に関してはエリスロポエチンの注射療法やHIF-PH(ヒフピーエイチ)阻害薬というお薬を使う場合があります。
出血が疑われる場合には、その臓器に対応する病院・診療科にご紹介させていただきます。
貧血の程度が強い場合には命にかかわります。お薬への反応が見込まれない場合や、お薬の効果を待つ時間的猶予がない場合には輸血療法を行います。