インフルエンザの予防接種について
- 2023年9月27日
- 予防接種
インフルエンザウイルス
▶︎インフルエンザとは
インフルエンザはウイルスの一種であり、主には感染した人のくしゃみや咳などによって飛び散った、ウイルスを含む粒子(飛沫)を鼻や口から吸い込むことで感染します(飛沫感染)。
感染してから発症するまでの期間(潜伏期間)は1~5日とされています。
▶︎インフルエンザの症状
インフルエンザの症状は、38度以上の発熱、頭痛、結膜の充血の他、筋肉痛や関節痛、倦怠感など多彩です。
抵抗力の弱い乳幼児や高齢者は重症化しやすく、肺炎や気管支炎、乳幼児では中耳炎や熱性けいれん、脳症などの合併症を起こすこともあります。
もともと呼吸器や心臓の病気、糖尿病、腎臓病、免疫不全などの病気を持つ人も合併症を起こしやすくなり、場合によっては死亡に至ることもあります。
また、免疫力のある方でも感染に至ると比較的強い症状に苦しめられますし、登校や出勤停止となり、社会生活にも支障をきたします。
インフルエンザウイルスの予防
インフルエンザウイルスの感染自体の予防や合併症の予防を行う方法がインフルエンザワクチンの予防接種です。
アメリカの研究では65歳以下の健常者のインフルエンザの感染リスクを70-90%低下させると報告されており、高齢者において入院を要するような重篤な患者の発生率を半分程度に低減したと報告されています。
じゃあ日本ではどうなのか?というと日本でも研究が行われており、高齢者に関して発病リスクを半分程度に低減し、死亡リスクを80%低下させたと報告されており、一方で重篤な副作用はなかったと報告されています。
予防接種は安全なの?
近年、コロナウイルスの予防接種をきっかけに副反応などのワードが飛び交うようになり、予防接種への不安を感じられる方もいらっしゃると思います。
実際に100%安全な選択肢というものはありません(皆様が何気なく飲んでいるお薬も100%安全なものではありません)。
どちらがより安全と考えられるのかという選択であり、インフルエンザに関しましては科学的検証をもとに、予防接種を行うほうがメリットのほうが高いと考えられ、予防接種が推奨されています。
患者様への治療を考える際に必ず「患者様が自分の家族だったらどうするのか」という観点で考えるようにしていますが、自分の家族にも接種を勧めています
(もちろん最終的には自己判断であり家族であっても強制するものではありません)。
当院でもインフルエンザワクチン接種可能
当院でも2023年10月2日よりインフルエンザワクチンの接種を開始します。電話でも予約サイトからでも簡単に予約が可能ですのでご検討ください。