マイコプラズマ肺炎の流行に注意|いでハートクリニック【大阪府吹田市の循環器内科、内科】

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医療コラム

マイコプラズマ肺炎の流行に注意|いでハートクリニック【大阪府吹田市の循環器内科、内科】

マイコプラズマ肺炎の流行に注意

特に若年者を中心にマイコプラズマ肺炎が増加していることがニュースで報じられています。

マイコプラズマ肺炎は2-3週間の潜伏期を経て感染するご病気です。20代が多いとはされますが、どの年代でも感染するリスクはあります。

初発症状は発熱、全身の倦怠感、頭痛などであり、咳は初発症状出現後35日から始まることが多いとされています。当初は乾いた咳が出ますが、経過にともなって徐々に咳は強くなり、熱が下がった後も長く続き3-4週間持続する場合もあります。鼻炎症状は本疾患では典型的ではないが、幼児ではより頻繁に見られる。声のかすれや、耳の痛み、のどの痛み、下痢や吐き気などの消化器症状や胸の痛みがみられる場合もありますし、皮疹が出る場合もあります。風邪に近い症状で風邪との区別は極めて困難であるとされています。

喘息のような症状を呈することも多く、急性期には40%でぜーぜーする喘鳴が認められるといわれています。

検査に関してはいくつかの方法がありますが実際に精度の高い早期の診断は難しいのが現状です。

当院ではのどから採取した検体を使用し、マイコプラズマのDNAを検出する迅速診断法を採用しております。この方法は簡便で迅速さの利点があります。しかし、基本的にはマイコプラズマは気管支や肺での増殖がメインであり、のどで増殖しているわけではないので実際にマイコプラズマ肺炎を起こしていてものどの菌の量は少ない場合もあり、検査で陽性として出ない場合もあります。血液検査やレントゲン所見も組み合わせながら診断していくことが重要であると考えられます。

 

治療に関しては抗生物質での治療を行います。第一選択薬はマクロライド系に分類される抗生物質とされており、場合によってはニューキノロン系の抗生剤やテトラサイクリン系の抗生剤の使用を行います。

 

マイコプラズマ肺炎は飛沫・接触感染で広まりますので手洗い、うがい、咳エチケットを徹底することが大事です。特に、保育施設・幼稚園・学校・職場などの集団施設や家庭内で感染が広まりやすいので注意が必要です。

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