冠動脈CT
- 2023年9月28日
- 検査
冠動脈CTとは?心臓の健康をチェックしよう
冠動脈CT(Coronary CT)は、非侵襲的な(※体に傷をつけない)方法で心臓の冠動脈を詳細に診断するための画像診断技術です。
これは、心臓の健康状態を評価し、冠動脈に関連する問題を早期に発見するのに役立ちます。
冠動脈とは?
冠動脈は、心臓の筋肉に酸素と栄養を供給する重要な血管です。
冠動脈に血流が制限されると、狭心症や心筋梗塞のリスクが高まります。
冠動脈CTは、冠動脈の状態を評価するのに役立ちます。
冠動脈CTの特徴
▶︎ 非侵襲的
従来は冠動脈を評価するためには手や足の血管に注射をしてカテーテルと呼ばれる管を挿入して検査を行う必要がありました。そういった手技では血管の中の血栓が飛んで脳梗塞になるなどの合併症のリスクもありました。
一方で冠動脈CTは、カテーテル挿入などのような侵襲的な方法を必要とせず、比較的簡単な検査です(最低限の点滴は必要となります)。
▶︎ 高解像度画像
この技術は高解像度の断層撮影(CTスキャン)を使用し、冠動脈を詳細に可視化できます。
▶︎ 早期発見
冠動脈CTは、冠動脈疾患や狭窄を早期に発見し、治療の選択肢を提供するのに役立ちます。
▶︎ 冠動脈CTの検査プロセス
検査中、患者様は仰向けでCT寝台に寝ていただき、点滴の確保を行います。
何度か位置合わせの画像を撮影し、確保している点滴ルートから造影剤を入れながら息止め10秒程度で撮影を行います。
これにより、冠動脈が明確に可視化されます。
検査時間は数分から数十分で完了し、医師が画像を評価します。
誰に適しているか?
冠動脈CTは、心臓疾患のリスクが高い人々や症状がある人々に適しています。ただし、具体的な適応は医師によって決定されます。
まとめ
冠動脈CTは、心臓の健康を評価し、心臓病の早期発見に役立つ重要な診断ツールです。
定期的な健康チェックに取り入れることで、心臓疾患の予防や早期治療が可能になります。医師の指導に従って、自分の健康を守りましょう。