第31回心臓リハビリテーション学会発表報告
- 2025年9月1日
- 心臓リハビリ
第31回日本心臓リハビリテーション学会が7/19-20日に名古屋で開催され、当院の吉村看護師が発表をしてきました。
症例は比較的若くして心筋梗塞を発症して、心臓に大きな後遺症を持った患者さんです。
リハビリの開始当初は体力も大きく低下し、日常生活も困難であり、今後の人生にかなり悲観的でした。
かなり心臓の機能が低下しており、リスクの高い患者様をクリニックでリハビリをしていくことにいろいろな意見もありましたが、細やかにミーティングを重ねながら一歩ずつリハビリを重ねて、体力的にも向上し、心不全も改善しました。
患者様の経過を振り返ることで、さらに患者さんをよくしていく方法がないか過去の文献を見ながら考える機会になりますし、そうして患者さんのことを深く考える時間がさらに皆のリハビリのレベルを大きく飛躍させてくれると感じています。
心臓リハビリテーションではもちろん患者様が来院してリハビリテーションに取り組んでいる時間も大事ですが、同じくらい準備段階で多職種で議論し、患者様の治療方針を検討する時間が大事だと考えています。
当院では週に1回多職種のカンファレンスを行い、議論を重ねています。そうした日々を約二年間重ねてかなり全員のリハビリへの意識が向上していると感じています。
今後も当院ではこうした学会の発表の機会を使いながら、向上心を持ってよりよい心臓リハビリテーションを目指して取り組んでまいります。