糖尿病と食事|いでハートクリニック【大阪府吹田市の循環器内科、内科】

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医療コラム

糖尿病と食事|いでハートクリニック【大阪府吹田市の循環器内科、内科】

糖尿病と食事

糖尿病の食事療法のポイント

糖尿病は、高血糖が持続することにより血管や神経へのダメージが進んでしまう疾患です。そのため、循環器疾患との関係が深く、特に冠動脈疾患、心筋梗塞、脳卒中などの発症リスクが高まります。また、糖尿病が進行すると、腎機能が低下します。

当院では内科・循環器内科として、糖尿病と循環器疾患のリスクファクターを評価し、早期発見・予防・治療に努めています。

糖尿病は、日本人の生活習慣病として最も多く発症している疾患の1つです。糖尿病は、血糖値が正常値より高くなる病気です。糖尿病には1型と2型がありますが、主に2型が多く見られます。2型糖尿病は、食生活や運動不足、肥満などが原因で発症することが多く、高血糖を引き起こしてしまいます。 そのため、糖尿病食事療法は正しい食生活を取り入れることが非常に重要です。食事によって血糖値をコントロールすることが大切です。以下に糖尿病の予防・治療としてのお食事のポイントを解説します。

カロリー制限

カロリー制限は基本的な食事のアプローチです。糖尿病患者様は、インスリンの作用が弱まってしまっているため、血糖値の上昇が抑制されない傾向にあります。そのため、総摂取カロリーを制限することが必要です。

まずは1日の摂取カロリーの目標を設定します。糖尿病患者様ではBMIという数値でおおよそ22ぐらいを基礎代謝の基準として計算を行います。

摂取カロリーの目標値は22×体重×【身体活動レベルの係数】で計算します。

身体活動レベルの係数は活発に活動している場合には2.0を、標準は1.5を、活動性が低い場合には1.0を採用します。

 

例:50kgの活動性の高い患者様

例えば50kgで活動性の高い方であれば、22×50×2=2200kcalが目標となります。

ただ高齢者の場合にはエネルギー量が不足すると、低栄養をきたして死亡しやすくなることが知られています。そうしたことを考慮すると高齢者では上記よりも緩めのカロリー制限が必要と考えられています。

食事のバランス

炭水化物の量や質にも注意が必要です。炭水化物が多く含まれるご飯やパンなどは、血糖値を急激に上昇させるため、糖尿病患者様にとっては注意が必要な食材といえます。代替品としては、食物繊維が豊富な野菜や果物、玄米などを選ぶことが大切です。 最後に、タンパク質の適量摂取もポイントです。糖尿病は血管病変を引き起こすことがあるため、動物性タンパク質の過剰摂取は避ける必要があります。さらに、高脂肪食品も控えめにしましょう。

菓子類や清涼飲料水を控える

糖質の取りすぎによる高血糖や体重増加を招かないためには間食や飲み物にも注意が必要です。菓子類はできるだけ取らないようして食べる場合にも量を控えるようにしましょう。のどが渇いたときや水分補給が必要な場合には糖類を含まない水やお茶を飲むようにしましょう。スポーツドリンクは糖分が多いので普段の飲料としては控えるようにしましょう。

食事の時間・回数・順番

食事内容だけでなく、食事の時間や回数も大切で、朝食をしっかりとることは重要です。糖尿病患者様は、食事面での制限や心理的ストレスを抱えてしまうことがありますが、栄養バランスの良い食事と適度な運動を継続的に行うことが血糖値のコントロールにつながります。野菜からたべていただくようにすることで食後の血糖値の急上昇を抑える効果があることも知られています。ゆっくりと食事をしていただくことも大事です。

減塩

糖尿病の患者様は高血圧を合併しやすいと言われています。高血圧の予防と治療の観点で塩分を控えていただくことも大事です。具体的には酸味や香辛料で味にアクセントをつけていただくこと、漬物や塩蔵品、汁物の汁を減らすこと、だしや食材のうまみを生かすことで塩分を控えていただくといいと考えます。

 

糖尿病の見地から考える糖質ダイエット

穀物に含まれる食物繊維には糖尿病の発症リスクを抑える効果があることが知られています。糖質を極端に制限すると一時的には体重が減少するなどの効果が認められますが、長期的には動脈硬化性疾患のリスクが高まる可能性があると言われています。基本的にはご飯などを過度に制限するのではなく適度にとっていただくことは大事だと考えられています。

 

最後に

糖尿病の患者様は、高血糖により血管が損傷し、動脈硬化や心筋梗塞、脳卒中などの循環器疾患になるリスクが高まります。しかし、糖尿病食事療法により、血糖値をコントロールし、循環器疾患を予防することが可能です。糖尿病患者様は食事療法を取り入れ、循環器疾患のリスクを軽減することが重要です。

 

詳細は「糖尿病の詳細」

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