超音波（エコー）で脂肪肝を数値化！

 

脂肪肝とは？

脂肪肝はその名の通り、肝臓に脂肪が蓄積して肝障害をきたす疾患です。

アルコール性と非アルコール性の2つに大きく分類され、アルコールに由来しない脂肪肝は非アルコール性脂肪性肝疾患（non-alcoholic fatty liver disease；NAFLD）と呼ばれています。

NAFLDの中には肝硬変や肝癌に至ることがある進行性の一群があることが明らかにされ、注目されています。これは非アルコール性脂肪肝炎（non-alcoholic steatohepatitis；NASH）と呼ばれ、その危険性を予測する上で肝線維化の有無を知ることが重要であると考えられています。

 

 

 

 

 

 

 

超音波で脂肪肝を診る！

超音波検査は健診をはじめとして脂肪肝の拾い上げに役立っています。

しかし、その診断基準は客観性に乏しいことが問題とされていました。驚かれるかもしれませんが、大まかな基準はあるものの、従来は見た目の印象で脂肪肝を診断していました。

そんな中、最新の超音波検査機器を用いることで脂肪化や肝線維化の程度を数値化することができるようになりました。

超音波ですので体に害はなく（非侵襲的）、測定の際に息止めをしていただくだけで簡便に測定できます。

 

 

数値化すると何がいいの？

測定する装置で基準値が決まっているので客観的な判断ができます。

また定期的に数値を振り返ることで運動療法の成果など治療の効果をより実感することができます。

さらに線維化が起こる前からの数値を測定しておくことで早期にその進行をとらえることができ、早期治療にもつながります。

 

まとめ

ますます増加傾向にある脂肪肝の中には肝硬変や肝癌に進行するものがあり、超音波検査を定期的に受けて数値化しておくことで早期発見・早期治療につながります。

また治療のパラメータとしても利用可能ですので「脂肪肝」と言われたことのある方や自身が脂肪肝かどうか気になる方は定期的な肝臓のチェックをおすすめします。