高血圧治療の重要性
- 2023年10月22日
- 生活習慣病
吹田市 北千里の内科・循環器科「いでハートクリニック」です。
今回は高血圧についてお話します。
高血圧の患者様は全国に約4300万人と推測されており日本人のおよそ3人に1人になります。
特に60歳以降は2人に1人と約50%の人の方が高血圧です。
医療機関で高血圧と診断されるのは、上の血圧が140mmHg以上または下の血圧が90mmHg以上の場合です。
高血圧は基本的には無症状ですが、血圧が高い状態が続くと脳や心臓、全身の血管の老化を促進し(動脈硬化といいます)、重篤なご病気を引き起こす可能性があります。
例えば、脳の血管が詰まった場合は脳梗塞、脳の血管が脆弱になり、破綻した場合は脳出血が起こります。
心臓の血管が狭くなったり、詰まってしまうと狭心症や心筋梗塞が起こります。
いずれも重大な後遺症を起こしたり、命にかかわる可能性のあるご病気です。
高血圧に押しかつように心臓は常に頑張る必要があり、将来的に心臓が疲れてしまって心不全になってしまう可能性もあります。
循環器の医師をしておりますと、心臓や脳のご病気を発症し、もう少し高血圧を早期からしっかりと治療していればこうはならなかったのでは?と思うような患者様にもしばしば遭遇します。
多くの高血圧の原因は基本的にこれといった特定のものはなく、複合的要因と考えられています。しかし、時にホルモンの分泌異常や睡眠時無呼吸などの隠れたご病気が原因で高血圧をきたす場合もありますので高血圧の原因に目を向けることも極めて重要です。
進んでしまった動脈硬化をもとに戻すことは基本的に困難です。ですので、早期に発見し早期に適切な治療を行うことが重要です。
日々の生活習慣の改善やお薬による血圧のコントロールにより高血圧による合併症のリスクを減らすことができます。塩分の制限や禁煙指導、適度な運動習慣の確立などから開始し、それでも困難な場合にはお薬を開始します。またお薬を開始しても一生継続が必要とは考えておりません。一つ一つ生活習慣を見直すことで血圧が改善した患者さまにはご希望に沿ってお薬を中止することも可能です。
お仕事などでお時間を取ることが難しく受診できていない方もいらっしゃるかと思います。そういった毎日を一生懸命に過ごされている方にこそ毎日健康な日々を送っていただきたい!というのが我々の強い願いです。
当院では、高血圧の内服治療、生活指導、合併症予防のための定期的な診療や検査に力をいれております。
土日祝日も検査や診療が可能です。また、ホームページからご予約もできますのでいつでもお気軽にご相談ください。
詳細は「高血圧の詳細」で解説しております。
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