心臓血管外科修練指導者認定所得
- 2024年1月27日
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心臓血管外科時代の手術実績に関する審査が通り、修練指導者として認定をいただくことができました。
認定の為には手術症例数に加えて、学会での発表実績や論文の実績も求められます。それらの基準を満たせば、指導者としての資格を認定されることになります。
心臓血管外科時代はさまざまな手術の執刀の機会をいただきました。
手術を行う際には、患者様の検査を行い、その他の合併症がないか検索を行います。この準備に不足があると、手術のあとに不測の合併症をきたす場合もありますので術前の準備を大事にしておりました。
手術を行う上では患者様やご家族に病状をご理解いただくことが不可欠です。この説明で患者様やご家族との信頼を構築できないと、手術や術後の経過においても患者様やご家族からの不信を招きかねません。そういったわけで、病状の説明については、例えなどを使いながらできるだけ簡単な言葉で、ご理解いただけるように日々工夫を行っておりました。
また、患者様やご家族との信頼を構築するうえでは医療の知識や技術だけではなく、人間としてマナーを徹底することにも注意を払っていました。いい医療を行っていても、時間を守らない、患者様への言葉遣いなどで信頼を損ねてしまう場合もあります。常に自分の行動や言動に注意を払い、患者様に信頼していただけるように努めていました。
時には術後に合併症を起こしてしまう患者様もいらっしゃいます。その場合にも粘り強く、労力を惜しまず患者様の回復の為に尽力してまいりました。
現在は主に内科・循環器内科医としての診療を行っておりますが、心臓血管外科時代の経験は大きな財産です。患者様に元気になっていただくために妥協しない姿勢はこの時代に培われたものであると思っています。
手術の大変さがわかるからこそ、そこに至らないように患者様の指導や治療により一生懸命に取り組んでいくことができます。
今後もこうした姿勢を忘れずに、患者様に元気になっていただきご満足いただけるように診療にあたりたいと思っています。