祝!心不全療養指導士合格|いでハートクリニック【大阪府吹田市の循環器内科、内科】

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医療コラム

祝!心不全療養指導士合格|いでハートクリニック【大阪府吹田市の循環器内科、内科】

祝!心不全療養指導士合格

当院にはこれまでも1名の心不全療養指導士が所属しておりました。

この度、1名のスタッフが試験に合格し、また、追加で1名の心不全療養指導士資格を持つ非常勤看護師が加わり、心不全療養指導士資格を持つスタッフが合計3名になりました。

患者様に当院の特色をご理解いただく意味でも全スタッフの資格という点は当院が力を入れている一つであり、大変喜ばしく思っていますし、是非患者様に還元していきたいと考えています。

今回は心不全診療における心不全療養指導士の役割について解説します。

 

心不全とは?

心臓はポンプとして体中の臓器に血流を運ぶ源となっています。心不全はこうしたポンプとしての機能が低下した状態です。

機能が低下すると、臓器への血流が低下し、各臓器の機能が低下したり、心臓が処理できなくなった血液が肺や心臓の手前で渋滞をおこし、息切れやむくみが出現します。

現在の社会の高齢化に伴って心不全の患者様は増加の一途をたどっており、今後も増加していくことが予想されています。心不全は悪化に伴って再入院を繰り返すたびに衰弱が進み、最終的には死に至る病気です。心不全による衰弱や死を食い止めるためにも心不全の悪化予防に努めることが重要とされています。

 

 

心不全療養指導士とは?

心不全の診療においては、薬物治療だけでなく、栄養指導、運動療法、生活指導など多方面での介入が必要であり、これを医師だけで担うのは不可能に近いです。特に心不全の悪化の多くが服薬や食事など非医学的要素ともいわれており、ここをカバーして心不全の悪化に努めることが求められていました。そこで「心不全療養指導士」という資格ができ、患者様やそのご家族に指導を行ったり療養の支援を行う役割を担っています。試験内容には心不全だけでなく、循環器のご病気につながる原因となりうる高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病と呼ばれるご病気に対する知識も求められます。

心不全療養指導士の役割

心不全療養指導士は以下のような5つの役割があるとされています。

 

1.心不全の発症・進展の予防の重要性を理解し、その予防や啓発のための活動に参画することができる。

2.心不全の概念や病態、検査、治療について理解し、それをもとに病状などを理解することができる。

3.心不全の進展ステージに応じた予防・治療を理解し、基本的かつ包括的な療養指導を実施することができる。

4.医療機関あるいは地域での心不全に対する診療において、医師や他の医療専門職と円滑に連携し、チーム医療の推進に貢献することができる。

5.心不全に対する意思決定支援と緩和ケアに対する基本的知識を有している。

 

当院における心不全療養指導士の指導

こうした、医師以外にも多くの心不全や生活習慣病に詳しいスタッフを擁している点は当院の特徴の一つです。

現状ではこうしたスタッフが初回の患者様の病状や生活状況をカウンセリングしたり、心不全患者様の療養状況の聞き取りを行って、心不全の悪化を起こさないための生活やお食事・運動に関する指導を行っております。今後は生活習慣病指導においてもますますこうしたスタッフの活躍の場が増えてくると思っています。

心不全や循環器のご病気になると、衰弱が進み、元の生活ができなくなってしまいます。適切に介入を行って、一人でも多くの患者様に今の生活を続けてもらえるようにすることが当スタッフの強い願いです。なにか気になることがありましたら気軽にご相談ください。

 

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